刑事ジョン・ブック 目撃者 [物語の鑑賞]
ハリソンフォード主演のサスペンス映画です。
この映画は雰囲気が独特です。
サスペンスの舞台は都会である場合が多いのですが、
この映画はアーミッシュと呼ばれる民族の村が舞台になってます。
筋自体は殺人事件がおきて刑事が犯人をつかまえるというありがちなものですが、
古い慣習に従って生きる平和な民族が登場することで、
作品の空気をかなり特殊なものにしてます。
タイトルにもある目撃者というのも、この古い民族の少年で、
彼が殺人の現場を目撃してしまったことで、平和な村に
都会の暴力が持ち込まれるといった感じです。
また、主人公のジョンとアーミッシュの女性が恋をする場面もあり、
ラブストーリーの一面も持っています。中盤は二人の恋を中心に描かれていますね。
これがアクション一辺倒だと話が単調なものになりがちですが、
恋をからめることで登場人物に深みが出てきます。
やっぱりどんなジャンルの映画でも、ラブシーンは必要なのかもと見ていて思いました。
この映画は雰囲気が独特です。
刑事ジョン・ブック 目撃者 スペシャル・コレクターズ・エディション
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- メディア: DVD
サスペンスの舞台は都会である場合が多いのですが、
この映画はアーミッシュと呼ばれる民族の村が舞台になってます。
筋自体は殺人事件がおきて刑事が犯人をつかまえるというありがちなものですが、
古い慣習に従って生きる平和な民族が登場することで、
作品の空気をかなり特殊なものにしてます。
タイトルにもある目撃者というのも、この古い民族の少年で、
彼が殺人の現場を目撃してしまったことで、平和な村に
都会の暴力が持ち込まれるといった感じです。
また、主人公のジョンとアーミッシュの女性が恋をする場面もあり、
ラブストーリーの一面も持っています。中盤は二人の恋を中心に描かれていますね。
これがアクション一辺倒だと話が単調なものになりがちですが、
恋をからめることで登場人物に深みが出てきます。
やっぱりどんなジャンルの映画でも、ラブシーンは必要なのかもと見ていて思いました。
バック・トゥ・ザ・フィーチャーのDVD BOX [物語の鑑賞]
かつて大ヒットを飛ばした映画「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」のDVDBOXが発売されるそうです。
シリーズ全3作を収録しているので、まとめて観たいときは便利ですね。
ストーリーはタイムトラベル物で、一部では過去へ、二部では未来へ、そして三部では再び過去へ行きます。
使用するタイムマシンは車型なのですが、タイムトラベルを行うには膨大なエネルギーが必要で、
毎回毎回行ったはいいがエネルギー不足で戻れなくなり、主人公は大変な思いをします。
最終的に戻れるのは分かっているのですが、それでも展開がスリリングなので観ていてハラハラします。
テーマはタイトルにもあるとおり、「未来へ帰る」という非常にわかりやすいものですが、
メインテーマに従属するサブテーマも丁寧に描かれています。
一番大きなサブテーマは、タイムマシンの開発者ドクが、生涯最高の伴侶を得るところでしょうか。
主人公が未来に帰るというテーマをになっているなら、
ドクは生涯最高の伴侶を得るというテーマをになっている感じがします。
3作目において、この2つのテーマはほぼ並行して進行します。
こんな風にサブテーマがあると、作品が単調にならずに済むので観ていて飽きませんね。作品全体に広がりとか彩りを与えてくれます。
サブテーマの使用には物語の本筋から脱線するというリスクがついて回りますが、
この作品ではいい感じにまとまってますね。この辺に製作者の力量を感じます。
面白いお話なので、観てない人にはお勧めです。
シリーズ全3作を収録しているので、まとめて観たいときは便利ですね。
バック・トゥ・ザ・フューチャー DVDコレクターズBOX 【初回生産限定】
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- メディア: DVD
ストーリーはタイムトラベル物で、一部では過去へ、二部では未来へ、そして三部では再び過去へ行きます。
使用するタイムマシンは車型なのですが、タイムトラベルを行うには膨大なエネルギーが必要で、
毎回毎回行ったはいいがエネルギー不足で戻れなくなり、主人公は大変な思いをします。
最終的に戻れるのは分かっているのですが、それでも展開がスリリングなので観ていてハラハラします。
テーマはタイトルにもあるとおり、「未来へ帰る」という非常にわかりやすいものですが、
メインテーマに従属するサブテーマも丁寧に描かれています。
一番大きなサブテーマは、タイムマシンの開発者ドクが、生涯最高の伴侶を得るところでしょうか。
主人公が未来に帰るというテーマをになっているなら、
ドクは生涯最高の伴侶を得るというテーマをになっている感じがします。
3作目において、この2つのテーマはほぼ並行して進行します。
こんな風にサブテーマがあると、作品が単調にならずに済むので観ていて飽きませんね。作品全体に広がりとか彩りを与えてくれます。
サブテーマの使用には物語の本筋から脱線するというリスクがついて回りますが、
この作品ではいい感じにまとまってますね。この辺に製作者の力量を感じます。
面白いお話なので、観てない人にはお勧めです。
藤子・F・不二雄のまんがの技法 [日記]
いわずと知れた「ドラえもん」の作者、藤子・F・不二雄先生によるマンガの書き方の本です。
この本では取材の重要性やマンガ家としての心構えなどが書かれています。
説得力を感じたのは、作者はどこかで「ふつう」の部分を持ってないといけないというところでした。
ふつうの部分があるからこそ、作品に普遍的な魅力を与えることができ、
結果として多くの読者に支持されるようになる、というのが基本にあるようです。
実際、藤子先生も家族の前でごくごくふつうのパパだったそうです。
クリエイターの中には、創作に没頭するあまり、家族との生活は破綻している方もいますが、
藤子先生はそのどちらもうまくやっていたみたいです。社会性や協調性もあったんでしょう。
マンガやエンターテイメント系の小説では独創性、つまりオリジナリティが求められますが、
度が過ぎたオリジナリティは、普遍的な価値観やヒューマニズムから遠く離れてしまい、
結果ある特定の読者にしか支持されなくなるのかもしれませんね。
一般的な感性を残しつつ、普遍的な価値観から逸脱しない程度のオリジナリティを求める、というのが最もバランスの取れたクリエイターの創作姿勢なのかも、とこの本を読んで思いました。
マンガ家を目指している方のみならず、小説や映画を創っている方にも参考になる本です。
この本では取材の重要性やマンガ家としての心構えなどが書かれています。
説得力を感じたのは、作者はどこかで「ふつう」の部分を持ってないといけないというところでした。
ふつうの部分があるからこそ、作品に普遍的な魅力を与えることができ、
結果として多くの読者に支持されるようになる、というのが基本にあるようです。
実際、藤子先生も家族の前でごくごくふつうのパパだったそうです。
クリエイターの中には、創作に没頭するあまり、家族との生活は破綻している方もいますが、
藤子先生はそのどちらもうまくやっていたみたいです。社会性や協調性もあったんでしょう。
マンガやエンターテイメント系の小説では独創性、つまりオリジナリティが求められますが、
度が過ぎたオリジナリティは、普遍的な価値観やヒューマニズムから遠く離れてしまい、
結果ある特定の読者にしか支持されなくなるのかもしれませんね。
一般的な感性を残しつつ、普遍的な価値観から逸脱しない程度のオリジナリティを求める、というのが最もバランスの取れたクリエイターの創作姿勢なのかも、とこの本を読んで思いました。
マンガ家を目指している方のみならず、小説や映画を創っている方にも参考になる本です。
ナチョ・リブレ 覆面の神様 [物語の鑑賞]
プロレスを題材にした映画です。
当然レスラーとレスラーが戦うシーンもありますが、
基本的にはコメディです。けっこう笑えます。
主人公はふたつの顔を持っています。昼間は修道院の調理係ですが、夜になると覆面レスラーに扮装し、相棒のヤセと一緒にリングに上がります。実際にあった出来事をモデルにしているらしいです。
この物語が面白いのは、レスラーなのにメタボな体型というところですね。
おまけにめっぽう弱く、なのにムダにかっこつけるところがあります。
オート三輪みたいな乗り物の前かご(?)に乗っているときの姿はツボにはまりました。
舞台は昔のメキシコで、BGMもどこかノスタルジックです。
映画で笑いたい人におすすめです。
当然レスラーとレスラーが戦うシーンもありますが、
基本的にはコメディです。けっこう笑えます。
ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD
主人公はふたつの顔を持っています。昼間は修道院の調理係ですが、夜になると覆面レスラーに扮装し、相棒のヤセと一緒にリングに上がります。実際にあった出来事をモデルにしているらしいです。
この物語が面白いのは、レスラーなのにメタボな体型というところですね。
おまけにめっぽう弱く、なのにムダにかっこつけるところがあります。
オート三輪みたいな乗り物の前かご(?)に乗っているときの姿はツボにはまりました。
舞台は昔のメキシコで、BGMもどこかノスタルジックです。
映画で笑いたい人におすすめです。
ロングバケーション [物語の鑑賞]
ひさしぶりに「ロングバケーション」を読みました。
これは小説版よりドラマのほうが有名ですね。
結婚式当日に花婿に逃げられた花嫁と、花婿の元ルームメイトのピアニストの恋を描いたものです。
ドラマではピアニスト役が木村拓哉で、花嫁役が山口智子でした。
二人は同じ部屋に住みながら少しずつ親密になっていく、というドラマならではの展開です。
放送時の平均視聴率が約30パーセントだったというから驚きですね。今では考えられません。
ドラマが放送されたのはもう10年前で、小説にも当時の雰囲気がよく反映されています。
今では死語になってしまった「チョベリバ」とか、当時人気があったシャ乱Qの話題が会話シーンで出てきます。
懐かしいですね~。読んでいると自然に当時の記憶が蘇ります。
基本的には若者のラブストーリーですね。ただ、ピアニストの年齢が24、花嫁の年齢が30なので、
10代同士の恋愛よりも落ち着いた雰囲気があります。と同時に、中年同士のどろどろした恋愛よりさっぱりしてます。
そういう意味では中間的ですね。
7月からまた新しいドラマが続々と放送されはじめますが、社会現象を巻き起こすようなドラマは果たして生まれるでしょうか。
これは小説版よりドラマのほうが有名ですね。
結婚式当日に花婿に逃げられた花嫁と、花婿の元ルームメイトのピアニストの恋を描いたものです。
ドラマではピアニスト役が木村拓哉で、花嫁役が山口智子でした。
二人は同じ部屋に住みながら少しずつ親密になっていく、というドラマならではの展開です。
放送時の平均視聴率が約30パーセントだったというから驚きですね。今では考えられません。
ドラマが放送されたのはもう10年前で、小説にも当時の雰囲気がよく反映されています。
今では死語になってしまった「チョベリバ」とか、当時人気があったシャ乱Qの話題が会話シーンで出てきます。
懐かしいですね~。読んでいると自然に当時の記憶が蘇ります。
基本的には若者のラブストーリーですね。ただ、ピアニストの年齢が24、花嫁の年齢が30なので、
10代同士の恋愛よりも落ち着いた雰囲気があります。と同時に、中年同士のどろどろした恋愛よりさっぱりしてます。
そういう意味では中間的ですね。
7月からまた新しいドラマが続々と放送されはじめますが、社会現象を巻き起こすようなドラマは果たして生まれるでしょうか。